丸岡城天守の守り刀として安置されてきたと伝わるなぎなた=福井県坂井市の一筆啓上日本一短い手紙の館

丸岡城天守の守り刀として安置されてきたと伝わるなぎなた=福井県坂井市の一筆啓上日本一短い手紙の館

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丸岡城の守り刀を初公開 加藤清正が秀吉から拝領

福井新聞(2016年2月25日)

 丸岡城天守の守り刀として安置されてきたと伝わるなぎなたが、坂井市の一筆啓上日本一短い手紙の館で展示されている。丸岡藩有馬家の家臣の子孫から昨年寄贈を受けた品を初めて公開した。3月21日まで。

 有馬家が肥前の戦国大名だった時代から、歴代仕えてきた馬場家の子孫宅に伝わった。「薙刀銘(なぎなためい)『駿州島田住廣助(すんしゅうしまだじゅうひろすけ)』」は刀身約60センチで、柄の部分は残っていない。

 馬場家の言い伝えでは、もともと加藤清正が豊臣秀吉から拝領した品で、朝鮮出兵時のお礼として有馬晴信が譲り受けた。丸岡城天守に守り刀として安置されてきたが、廃藩置県を機に藩士馬場平格が購入し、その後も福井震災までは天守に置かれてきたという。

 また同館は開館半年を記念し29日まで、坂井市民の入館を無料にしている。

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