長野県下水内郡栄村などに大きな被害が出た2011年3月12日の県北部地震から間もなく5年となるのに合わせ、栄村野田沢の住民でつくる実行委員会は27日夜、集落内にキャンドルを並べる「庭先キャンドルまつり」を開いた。集落を活性化しようと昨年始め、2回目。集落外からも見物客が訪れ、幻想的な光景を楽しんだ。
実行委はキャンドルを約2千個用意。雪の壁をくりぬいて置いたり、田んぼにハートや星の形になるよう配置したりした。午後5時ごろから順に点灯し、午後8時すぎまで淡い光を楽しんだ。メーン会場の公民館前には高さ3メートルほどのかまくらを二つ作り、甘酒や豚汁も振る舞った。
実行委はまつりに向けて25日から準備してきた。この日、キャンドルを並べる作業に参加した同村栄中学校1年生は「地域のみんなで集まって楽しめる良い機会」と話していた。