アウトレットモールからの誘客に期待し、花作りに励む住民

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4月の石動曳山祭へ花作り 小矢部南上野町

北日本新聞(2016年2月29日)

 4月29日に小矢部市で開かれる石動曳山(ひきやま)祭に向け、山町の一つ、南上野(うわの)町の住民が山車(やま)を彩る花作りを進めている。ことしは市内に三井アウトレットパーク北陸小矢部が開業してから初の祭りとなり、これまで以上に市外からの誘客に期待がかかる。住民は28日も町内の住宅に集まり「多くの人に自慢の花山車を見てほしい」と精を出した。

 石動曳山祭は江戸後期から続き、11の山町の花山車が市中心部に繰り出す。赤、白、黄色の和紙で作った菊花を付けた竹の棒30本ほどを笠形(かさがた)につり下げた花笠が花山車の上部を華やかに彩る。

 南上野町では1979年度から住民が協力して花を作っている。ことしも花山車を彩る160個の花のうち、傷んだ約半分を作り替えるため今月21日から同町文化財保存委員会の委員が作業を始めた。

 花作りは直径約8~20センチまで10種類の大きさの丸い和紙の外周に切り込みを入れ、1枚ずつに「より棒」と呼ばれる金属の棒で花びら状の細かいひだを付ける。大きさの違う10枚を重ねて一つの花がようやく仕上がる。

 35年以上花作りを続ける小川満さん(83)は「一番難しいのはよりをかけるところ。根気のいる作業」と話す。うまくよりがかけられるようになるには3年はかかるといい、ベテランが後輩に技術を伝えている。

 ことしは3月下旬まで毎週日曜に作業する。町文化財保存委員会会長の木場谷勇さん(72)は「ことしは一段と花作りに力が入る。北陸新幹線やアウトレット効果で多くの人に祭りに来てもらえたらうれしい」と話している。

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