下伊那郡天龍村は29日、県内でいち早く咲くとされる同村平岡のJR飯田線伊那小沢駅にあるカンザクラの開花を宣言した。1月上旬に数輪の花のほころびを確認していたが、その後の冷え込みで遅れ、今年も例年並みの開花になったという。
カンザクラは同駅のホーム脇に約10本が植わり、1本の木に5輪以上の花が咲いた時に開花宣言を出す。この日は1月から花の様子を観察してきた村振興課の市川拓馬さん(26)が午前中、しっかりと開いた7輪の花を確認した。
木全体の枝先には既に開花寸前のほころんだ花がびっしり。暖かい日が続けば1週間ほどで見頃になりそうだ。市川さんは「『信州に春を告げる村』に来て一足早い春を楽しんでもらいたい」と話していた。