福井県鯖江市桜町2丁目の川地久代さん(81)宅で、桃の節句に合わせ色鮮やかな古布で作った人形をつり下げる「つりびな」が、華やぎを醸し出している。3~7日まで一般公開する。
つりびなは山形県などに伝わる伝統装飾。川地さんが開く「ちくちく縮緬(ちりめん)教室」の生徒15人が手作りし、2年に1回お披露目している。
20畳の和室には、人形など約50個からなるつりびな約20点が天井いっぱいに下がる。子どもの健やかな成長を祈り、縁起物とされる動物や野菜などのちりめん細工約200点が部屋を色鮮やかに彩っている。
今年は「人形」を題材に、西洋人形を模した「文化人形」約30体や、川地さんが孫に手作りした人形を基にしたウサギの人形約85体も並ぶ。
午前10時~午後5時まで。