JR東日本は2日、北陸新幹線(長野経由)の昨年3月の金沢延伸開業後、今年2月末までの輸送人員が高崎―軽井沢間で上下線を合わせ約1750万人になったと明らかにした。「あさま」のみが運行していた延伸前の同時期は約909万人で、同区間で約2倍になった。
高崎―軽井沢間は、北陸新幹線の輸送人員の増減を比較する一つの目安になる。冨田哲郎社長は、同日都内で開いた定例記者会見で「首都圏と北陸を結ぶ大きな動脈ができ、新幹線の利用者だけでなく、首都圏と北陸圏の人の動きが活発化した」と説明。「長野、飯山、上越妙高といった沿線にも非常に大きな効果をもたらすことができた」とした。
JR東日本はこのほか、タブレット端末を活用した訪日外国人向けの情報提供の強化など、インバウンド(海外誘客)戦略を発表した。2012年に始めた無料の無線LANを駅構内で利用できるサービスを、現在の41駅から今月25日以降に順次拡大し、来年3月末までに88駅に増やす。県内では既にサービスが利用できる長野駅に加え、軽井沢、松本、白馬の各駅に導入する。