食堂のまきストーブの前でくつろぐ埋橋さん

食堂のまきストーブの前でくつろぐ埋橋さん

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ゲストハウス「赤石商店」開業へ 伊那の民家、延べ100人と改修

信濃毎日新聞(2016年3月11日)

 伊那市東春近で埋橋幸希さん(31)が準備していたゲストハウスに、10日付で県伊那保健福祉事務所から旅館業経営許可が出た。祖母の家だった築36年の木造平屋を、昨年4月から県内外のボランティア延べ100人ほどと改修。「普遍的かつ個性的」をテーマに、「地域に根付いてずっと使い続けるため、こだわりすぎない装飾」にした。埋橋さんは「都会の人が求める田舎と、田舎の人が求める非日常の空間」と話す。

 ドミトリー(相部屋)を男女混合と女性用で各1部屋、個室1部屋、共用キッチンと食堂、シャワー室二つとトイレ3室、ロッカー室を設けた。日当たりが良く、小上がりやカウンター席もある食堂は、コミュニティースペースとしても貸し出す予定だ。

 柱、はりはできるだけ残した。上伊那森林組合(伊那市)からアカマツのフローリング板、上伊那郡中川村の会社からまきストーブを購入した。

 ゲストハウスの名称は、南アルプスの別名「赤石山脈」にちなんで「赤石商店」。10日は同郡箕輪町の実家が営む電気設備会社の開業日で、夫智徳さん(31)の誕生日だ。事業プランは、中小企業庁主催の「全国創業スクール選手権」で「地域ネットワーク創出特別賞」を受けた。

 埋橋さんは第1子を身ごもっており、当面は素泊まりなど宿泊を中心に営業する考え。問い合わせはフェイスブックの赤石商店のページへ。

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