「中野ひな市」に向けて作られている中野土人形=18日、中野市笠原

「中野ひな市」に向けて作られている中野土人形=18日、中野市笠原

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中野で出番待つ真田の「土びな」 「ひな市」31日開幕

信濃毎日新聞(2016年3月19日)

 中野市の春の風物詩「中野ひな市」(31日、4月1日)の開幕が迫り、同市笠原の中野人形師、奈良由起夫さん(46)が展示即売向けの郷土玩具「中野土人形」づくりに追われている。今年はNHK大河ドラマ「真田丸」や、えとの「申(さる)」にちなんだ土人形(土びな)を初めて制作。筆に心を込めて丁寧に色を塗っている。

 奈良さんは、中野土人形の一つ「中野人形」を伝える家系の6代目。奈良さんは18日、市内の工房で作業。顔料を含ませた筆を巧みに動かし、赤い着物姿の女性「花魁(おいらん)」の帯にチョウの模様を描いた。

 真田丸の放送にちなみ、主人公の戦国武将・真田信繁(幸村)の土びなも作った。高さ約50センチで、甲冑(かっちゅう)や陣羽織を赤く塗り、かぶとには真田氏の家紋「六文銭」を配した。奈良さんは「顔を描く時は目や眉毛、口のバランスが大事。温かみのある人形を作りたい」。

 中野ひな市は信州中野商工会議所などでつくる協議会が主催。中野土人形の展示即売会は同市中央の中野陣屋・県庁記念館であり、「立ケ花人形」を含む400点以上が出品される予定だ。展示は26〜31日(午前10時〜午後4時半、最終日は正午まで)。31日午前11時に抽選会があり、午後2時から販売する。

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