咲き競う鮮やかな花に見入る大勢の来場者たち=いのくち椿館

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300種1000点が競演 南砺いのくち椿まつり開幕

北日本新聞(2016年3月20日)

 南砺市に春の訪れを告げる「南砺いのくち椿まつり」が19日、同市宮後(井口)のいのくち椿館周辺で始まり、地元愛好家らが丹精を込めて育てた鉢植えや生け花、海外の原種など約300種千点が、「ツバキの宝庫」の魅力を発信している。20日まで。

 愛好者の鉢植えコーナーには、赤や白、桃色など多彩な花が並ぶ。白を基調に、縁がピンク色になっている花や、赤い線状の模様が入っているものもあった。今年は暖冬で開花が早まったため、香りツバキなどの出品が例年より少ないという。

 原種ツバキ約90種を紹介する温室では、黄色い小ぶりな金花茶(きんかちゃ)(中国)、肉厚で桃色が鮮やかなハイドゥン(ベトナム)などが目を引いた。

 いのくち椿館の前名誉館長で、昨年5月に亡くなった桐野秋豊さん(富山市八尾町出身)によるツバキのスケッチ画も、注目を集めた。

 この日は開会式があり、林則雄実行委員長があいさつ。田中幹夫市長、川辺邦明市議会議長、山辺美嗣県議、箱田直紀名誉館長が祝辞を述べ、テープカットした。北日本新聞社共催。

 井口地域は高地から平野部までユキツバキやユキバタツバキ、ヤブツバキが自生するほか、各家庭でも愛好者が栽培に取り組む。この「ツバキの宝庫」を全国に発信するため、1991年にツバキまつりが始まり、今年で26回目。実行委員会は本年度、北日本新聞地域社会賞を受けた。

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