木に足場となる縄を掛け、メドデコを作る豊田・四賀地区の氏子ら

木に足場となる縄を掛け、メドデコを作る豊田・四賀地区の氏子ら

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御柱祭 氏子真剣 のみ振るう 豊田・四賀地区メドデコ作り

信濃毎日新聞(2016年3月21日)

諏訪大社御柱祭で上社側の最も太い「本宮一」を引く豊田・四賀地区(諏訪市)は20日、諏訪市湖岸通りの旧東洋バルヴ諏訪工場跡地で、御柱の前後に取り付けるV字形の「メドデコ」を作った。法被を着た氏子約300人が集まり、声を掛け合いながら、曳行(えいこう)や木落としなどに使う計8本のメドデコを仕上げた。

 柱に向かって右の男綱側を四賀地区、左の女綱側を豊田地区が担当した。メドデコは5メートルの曳行用、5・5メートルの木落とし用、柱の後ろに付ける「後メド」用、予備用をそれぞれ2本ずつ作った。

 メドデコ用の木材は1月中旬に豊田と四賀地区の山林で伐採したナラを使用。のみで30センチ間隔の溝を掘り、直径約3センチの縄を掛けて8カ所の足場を作った。氏子たちは真剣な目つきで、自分が乗る足場の縄をきつく締めたり、御柱と接続する部分の形を整えたりした。

 作業を指揮した斧(よき)長の田中則彰さん(57)=四賀赤沼=は「若い氏子も含め、去年からメド作りの練習を重ねてきたので、なかなか良く出来ている。全員の意識が高まってきていて本番が楽しみだ」と話していた。

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