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松本空港シャトル便、通年に 安曇野・大北5市町村を結ぶ

信濃毎日新聞(2016年3月26日)

 安曇野市と大北地方5市町村の各観光団体などでつくる信州まつもと空港シャトル便連絡協議会は4月1日から、県営松本空港(松本市)と各自治体を結ぶタクシー「シャトル便」を通年運行する。2015年度は7月中旬〜11月上旬の季節運行だったが、通年運行にすることで冬季の大北地方にスキー客を呼び込む。空港利用の促進にもつなげたい考えだ。

 シャトル便は、安曇野市観光協会が13年度、松本空港から観光客を呼び込もうと、JR穂高駅(安曇野市穂高)前と直結するルートで季節運行を始めた。だが、利用者は初年度(7月上旬〜10月下旬)が26人、14年度(7月上旬〜11月上旬)が56人と低迷。15年度は、池田町を除く大北の自治体などと連絡協議会を結成してルートを小谷村の栂池高原まで延長し、利用者は127人に伸びた。

 初めて通年運行にする16年度は、池田町と同町観光協会も連絡協議会に参加。停留所は、松本空港、穂高駅前、池田町の道の駅池田、松川村のすずむし荘、大町市の大町温泉郷、白馬村の神城駅前と白馬八方バスターミナル、栂池高原の計8カ所となる。

 福岡、札幌両路線のダイヤに合わせ、往復合わせて1日6便を運行。松本空港発は午後0時10分、同2時20分、同4時25分の3便。栂池高原発は午前9時15分、同11時15分、午後1時15分の3便。大阪線のある8月は午前10時5分松本空港発、午前7時栂池高原発の2便が加わる。

 シャトル便は完全予約制で、予約人数に応じてタクシーか9人乗りのジャンボタクシーを走らせる。運行は南安タクシー(安曇野市)に委託する。運賃は片道で松本空港―穂高駅間が800円、同空港―栂池高原間が2800円など。未就学児は無料。

 通年運行への移行で、16年度は250人の利用を見込む。安曇野市観光協会の飯田善規(よしのり)専務理事は「2次交通の充実で松本空港からの観光客を増やしたい。自治体の枠を超えた広域連携による観光振興策として利用者増を期待したい」と話している。

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