中野市街地で31日、4月1日に開く「中野ひな市」で即売される郷土玩具「中野土人形」の展示が26日、同市中央の中野陣屋・県庁記念館で始まった。今年はじっくり下見をしてもらおうと展示期間を前倒しした。素朴な風合いの459点が並び、愛好家らが見学に訪れている。展示作品は31日に即売される。
京都・伏見系の奈良家の「中野人形」が237点、愛知・三河系の西原家の「立ケ花人形」が222点。500円の小さな作品から、4万円台の大作までが並ぶ。奈良家はNHK大河ドラマ「真田丸」の主人公、真田信繁(幸村)の土人形などを出品。三国志の武将「関羽」を表現した西原家の作品も目を引く。
これまで、即売用の土人形は前日から展示していたが、今年は期間を延ばして多くの人が土人形の魅力に触れられるようにした。夫婦で訪れた長野市の会社員小林茂治さん(65)は「独自のアレンジを加えた作品がいいですね」と話していた。
展示は31日までの午前10時〜午後4時半(最終日は正午まで)。入場無料。31日は午前11時までに同記念館前に並んだ人を対象に抽選会をし、買える人と購入順を決める。即売会は午後2時から。