除幕式であいさつする原さん(中央)と武論尊さん(右から2人目)、高橋知事(左から2人目)ら=北斗市観光交流センター

除幕式であいさつする原さん(中央)と武論尊さん(右から2人目)、高橋知事(左から2人目)ら=北斗市観光交流センター

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高岡の技で「ケンシロウ」 北海道・人気漫画の像除幕

北日本新聞(2016年3月27日)

 人気漫画「北斗の拳」の主人公、ケンシロウの銅像が26日、北海道新幹線の新函館北斗駅(北海道北斗市)に併設する北斗市観光交流センターにお目見えした。竹中銅器(高岡市美幸町、竹中伸行社長)が製作し、原型制作は黒部市の美術作家、清河北斗さん(41)が担当。同日は除幕式があり、ものづくり県・富山の技を生かした新たな観光スポットが誕生した。

 北斗市の市民有志が「北斗の拳」とのコラボレーションで市の知名度を高めようと、駅へのモニュメント誘致運動を展開。市民や企業からの寄付と、原作者の武論尊さん、作画の原哲夫さん、著作権管理会社「ノース・スターズ・ピクチャーズ」の協力で、建立が実現した。

 管理会社は、竹中銅器が「キャプテン翼」「こちら葛飾区亀有公園前派出所」のキャラクター像製作など豊富な実績を持つことから製作を依頼。竹中銅器は、名前が「北斗」である清河さんを紹介した。

 銅像は高さ約90センチで、約100センチの台座の上に立つ。右手を掲げて人差し指を突き出すポーズを取り、筋肉の盛り上がりや浮き出た血管など細部までこだわった造形となっている。

 清河さんは原さんとやりとりしながら原型を作り上げ、竹中銅器が鋳造、着色した。タイトルは「明日への秘孔」。原さんは「明日への希望を開くイメージを込めた」と言う。

 清河さんは「『北斗の拳』は子どものころから見ていたアニメなので、携われてうれしい。原先生の絵のタッチを立体に生かすことを心掛けた」と説明。竹中銅器は「北海道新幹線の開業に関係でき、いい仕事をさせてもらった」と話した。

 26日の式典で、武論尊さんは「人生で一番メモリアルな日になった。1年後にポツンと立っていたらかわいそうなので、皆さんで盛り上げてほしい」と呼び掛け、原さんは清河さんの名前も紹介し「『北斗』つながりでとてもいいものができた」と述べた。富山市出身の高橋はるみ道知事のほか、高谷寿峰北斗市長らが加わり除幕した。

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