お練りまつりの最終日、多くの見物客が「東野大獅子」を取り囲んで見入った=27日午前11時50分、飯田市中央通り

お練りまつりの最終日、多くの見物客が「東野大獅子」を取り囲んで見入った=27日午前11時50分、飯田市中央通り

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寄せる人波、延べ35万人魅了 飯田お練りまつり閉幕

信濃毎日新聞(2016年3月28日)

 飯田市街地で開いた7年目に1度の「飯田お練りまつり」は最終日の27日、28団体が出し物を披露した。詰め掛けた大勢の観客は、主要な出し物の「東野大獅子」の勇壮な舞に沸き、「大名行列」では整然とした行列の所作に息をのんだ。

 午前11時40分ごろ、同市中央通りの本部前に長さ約25メートルの東野大獅子が登場すると、周囲を囲む人の輪はどんどん大きくなった。保存会員たちは宇天王(うてんのう)の優美な舞に誘われるように獅子が起きて舞う「大門口の舞」を披露。獅子舞を見た市内の会社員、熊谷好隆さん(52)は「他の獅子より一回り大きく、迫力があった。練習の成果が感じられる素晴らしい獅子舞だった」と話した。

 午後0時20分ごろには、本部前に大名行列の役者たちが登場。役者たちは行列を組み、「エーハリーワサートーナー」などと掛け声を響かせた。各道具の役ごとの演技で、傘の役者が連続で傘を回したり、草履の役者が空高く草履を投げて捕ったりすると、周囲を囲んだ客は「おおー」と歓声を上げて拍手。下伊那郡豊丘村の農業吉川達郎さん(74)は「観衆を引き付ける演技だった。全国一の行列だ」とたたえた。

 飯田お練りまつり奉賛会によると、今回は好天に恵まれたほか、昨年10月に東京・銀座の「銀座NAGANO」でPRイベントを行ったことなどで、3日間で過去最多だった前回を約3万人上回る延べ約35万人が訪れた。

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