園長の長良さん(右)から来園者数14万人達成の記念品を贈られた奥山さんの家族=28日、飯田市

園長の長良さん(右)から来園者数14万人達成の記念品を贈られた奥山さんの家族=28日、飯田市

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過去最多14万人突破 飯田市立動物園15年度入園者

信濃毎日新聞(2016年3月29日)

 飯田市立動物園(飯田市扇町)の2015年度の入園者数が28日、14万人に達した。1953(昭和28)年の開園以来最多だった昨年度の入園者数(13万2969人)を上回り、過去最多を更新した。同園によると、夜に開園する「ナイトズー」や、動物たちと触れ合える飼育体験が好評で、ここ数年は入園者が増加傾向だ。

 この日、子ども4人と訪れた上伊那郡中川村大草の主婦奥山友香さん(34)が14万人目の入園者として、園長の長良健次さん(67)から記念品が贈られた。記念品を受け取った奥山さんは「入園料が無料で、多くの動物たちと触れ合えるのは魅力的です」と喜んでいた。

 同園では現在、哺乳類、鳥類、爬虫(はちゅう)類の計53種類、211匹の動物たちが飼育されている。本年度は、いしかわ動物園(石川県能美市)から譲り受けたニホンライチョウの近縁種のスバールバルライチョウ2羽が、今年2月18日から展示されて人気を集めている。

 飯田市立動物園の年間入園者数は、開園したころは7万〜13万人ほどだったが、次第に減少。2011年度に動物の生息環境を再現した展示方法などの改修工事を手掛けたこともあって、入園者数は12年度に10万人を超え、その後も増えている。

 25〜27日に開かれた飯田お練りまつりの期間中には約4150人が訪れ、普段の土日よりも5割ほど多かった。長良さんは14万人を突破したことについて、「市内の人口を上回る来園があったことはうれしい。一時期の入園者数の低迷から脱した」と話した。

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