四季の植物や鳳凰が彫られた高欄を見て回る実行委メンバー=高岡御車山会館

四季の植物や鳳凰が彫られた高欄を見て回る実行委メンバー=高岡御車山会館

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30日から高欄・標旗など展示 高岡・平成の御車山

北日本新聞(2016年3月30日)

■高岡漆器、井波彫刻の技光る

 高岡市が新たに制作している平成の御車山(みくるまやま)の第4回制作実行委員会(秦正徳委員長)が29日、高岡御車山会館で開かれ、井波彫刻の技が光る高欄(こうらん)や後(こう)へい、高岡漆器の青貝塗りを施した標旗(ひょうき)、きらびやかな金具が目を引く後輪がお披露目された。30日から同館で公開する。

 平成の御車山は伝統技術の継承と発展を目的につくる山車(やま)。市が高岡地域文化財等修理協会に委託し、2013年度から制作している。完成は17年度末で、仕上がった部材から高岡御車山会館で順次紹介している。

 今回は15年度に制作したものを新たに展示。高欄と後へいは人形を載せる台座を取り囲む木枠で、3羽の鳳凰(ほうおう)、四季の植物、龍などを題材にした彫刻を取り付けた。標旗は「平成乃御車山」の文字を入れ、長さ約3・6メートルの棹(さお)の全体を青貝塗りで加飾。後輪は直径約1・6メートルでカタカゴ、サクラ、チョウの金具で飾った。

 実行委では秦委員長が「完成まであと2年。ずいぶん全体像が見えてきた」とあいさつ。大澤光民副委員長が「ごまかしのない職人の仕事を見てもらいたい」と述べた。

 16年度は山車の中央に据える心柱(しんばしら)、地山箱(じやまばこ)、各種飾り金具などを制作する。

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