昨年10月に行われた「毛矢の繰舟」で夜間運航を楽しむ人たち=福井市の九十九橋付近

昨年10月に行われた「毛矢の繰舟」で夜間運航を楽しむ人たち=福井市の九十九橋付近

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毛矢の繰舟で江戸期風情を体感 2日から運航、福井・足羽川

福井新聞(2016年4月1日)

 福井市の足羽川九十九橋付近で2日、江戸時代の風情を再現する「毛矢の繰舟(くりふね)」の定期運航が始まる。2、3の両日は夜間運航も行い、ライトアップされた堤防沿いの桜並木を川面から観賞できる。

 繰舟は福井藩士の由利公正が利用した可能性があり、足羽川に親しんでもらうとともに、2018年大河ドラマ誘致の機運盛り上げにもつなげようと、福井県が昨年初めて定期運航を実施した。今年は時期を前倒しし、多くの家族連れや観光客が訪れる4月の「ふくい春まつり」と5月の大型連休にも行う。開催日は4~6月と8、10月に計20日間を予定し、夜間運航も4、8、10月に計5日間計画している。

 今年は和船を更新し、定員が3人から6人になる。昨年は船頭が綱を手繰り寄せて動かしたが、史料に基づき川の流れを利用して移動させる方法を再現する。福井県河川課は「由利公正が見たであろう、足羽川の景色を船上から堪能してほしい」としている。

 日中は午前10時~午後4時、夜間は午後6~9時。中止、延期の情報は、福井県ホームページの「毛矢の繰舟」で確認できる。 

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