リゾートホテルの建設が計画されていた飯山駅前の飯山市有地=31日

リゾートホテルの建設が計画されていた飯山駅前の飯山市有地=31日

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新幹線飯山駅前のホテル計画撤回 市、新たな業者公募へ

信濃毎日新聞(2016年4月1日)

 飯山市の北陸新幹線(長野経由)飯山駅前の市有地3千平方メートルでリゾートホテルの建設を計画していた日本リゾートシステム(東京)が計画を白紙撤回したことが31日、分かった。同社は「資金が限られており、他の事業を優先せざるを得ない」と説明。市は今後、新たに市有地で宿泊施設を運営する業者を公募する考えだ。

 同社と市によると、市有地の賃貸借について昨年1月に交わした覚書を3月31日付で解約した。市は5日の市議会運営委員会で経緯を説明するとしている。

 市は新幹線飯山駅開業前の14年6月、駅前への民間企業の進出を促そうと、小売店や宿泊施設を新設し、市民を雇用する業者を対象に、賃料や固定資産税などを一定期間免除することを盛った条例を制定。この市有地には同社を含む3社から進出の申し出があった。同社は当初、9階建てのホテルに60室程度の客室を備える計画を作成。昨年5月の着工を目指していたが、建設資材の高騰などで計画は先送りになっていた。

 同駅は冬季に外国人スキー客らが多く利用した一方、夏季は伸び悩んだ。同社は「長い目で見れば良い場所だと思うが、(資金の)回収は先になると判断した」とした。足立正則市長は「残念だが、民間企業の話なのでやむを得ない。駅前の宿泊施設の必要性は変わらず、できるだけ早く新たな事業者を決めたい」と述べた。

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