清河さんの天井画が描かれた本堂で2人展への期待を語る雪山さん=善巧寺

清河さんの天井画が描かれた本堂で2人展への期待を語る雪山さん=善巧寺

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仏教解釈に現代の感性 宇奈月の善巧寺、8日から県内女性画家2人展

北日本新聞(2016年4月2日)

 黒部市宇奈月町浦山の善巧寺(ぜんぎょうじ)は寺院内を美術館に見立て、8日から県内女性作家2人の展覧会を開く。目玉は、経典を基に作り上げた2人の新作で、阿弥陀(あみだ)経に登場する生き物を自由な解釈で描いた。雪山俊隆住職(42)は「仏教の教えには深く豊かな財産がある。現代ならではの形で多くの人に伝えたい」と話している。

 善巧寺は、昨年まで児童劇団「雪ん子劇団」を35年にわたって運営したほか、気鋭のミュージシャンを招いて本堂でライブを行う「お寺座」を開くなど、さまざまな文化活動で住民や若者に親しまれてきた。2人展は、現代の感性を生かした新たな仏教美術で、寺や信仰の在り方に新しい風を吹き込もうと、初めて企画した。

 作品を発表するのは、黒部市の清河恵美さん(68)と上市町の平井千香子さん(44)。ともに美術団体に所属せず、独自の表現を追求する実力派の日本画家として知られる。「善巧寺OTERA THE EXHIBITION 1st. 共命鳥(ぐみょうちょう)清河(きよかわ)、迦陵頻迦平井(かりょうびんがひらい)」と題し、30点余りを寺院内に並べる。

 新作は清河さんは頭が二つある鳥、平井さんは上半身が美女の鳥をモチーフにした。豊かな色彩で極楽浄土のイメージを伝えたいという2人は「テーマを与えられて描くことが新鮮。ギャラリーとは異なる空間に作品が飾られるのが楽しみ」と口をそろえる。

 清河さんは、2012年の本堂修復に合わせ、同寺の天井画を手掛け、平井さんとも親交が深い。雪山住職は「世代も作風も違う2人の絵がどのように響き合うのか見たかった」と期待する。今後も仏教に着想を得た美術展を不定期に開く考えだ。

 会期は5月8日まで。月曜休み。入場料は一般500円、高校生以下無料。問い合わせは同寺、電話0765(65)0055。

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