飯塚邸に飾られたつるし雛。約200点が展示されている=1日、柏崎市

飯塚邸に飾られたつるし雛。約200点が展示されている=1日、柏崎市

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つるし雛 子に鈴なりの幸せを

新潟日報(2016年4月2日)

 柏崎市新道の市史跡「飯塚邸」で1日、「つるし雛(びな)かざり」が始まった。初日から多くの人が訪れ、伝統的な日本家屋に愛らしいつるし雛が並ぶ様子を楽しんだ。

 つるし雛は江戸時代、高価なひな人形を買えなかった人たちが手作りの人形で子どもの幸せを願ったのが始まりとされる。飯塚邸は冬季休館を経て1日に再公開された。2013年から再公開に合わせ、毎年つるし雛を展示している。

 柏崎市半田地区の住民の作品が中心で、「早く歩けるように」との思いを込めた草履の小物や、「病気が去る」と願うサルの小物などをつないだ約200点が楽しめる。石川県の「加賀手まり」なども飾られている。

 訪れた柏崎市南条の主婦(81)は「細かいところまできれいに作られていて、飯塚邸の雰囲気ともよく合っていた」と満足そうだった。

 5月8日まで(月曜休館)。入館料は一般310円、小中学生150円。4月17、29日と5月5日には制作実演などが行われる。問い合わせは飯塚邸、0257(20)7120。

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