戦国武将・真田信繁(幸村)の生涯を描くNHK大河ドラマ「真田丸」制作統括の屋敷陽太郎さん(45)が2日、長野市内で講演した。市内の企業経営者らでつくるNPO法人長野都市経営研究所が企画。屋敷さんはドラマを通して「歴史やふるさとを見直すきっかけになればいい」と話し、約40人が聞き入った。
登場人物の言葉が現代的すぎるといった指摘など、視聴者から多くの意見が寄せられていることを紹介。「ドラマはフィクションなので、史実と虚構のバランスを取っていくことに悩む。時代の雰囲気をどう表していくかも難しい」と語った。
新たな史実の発見に伴い、世代によって学ぶ歴史が変わることを踏まえ、「子どもたちとドラマを一緒に見て、(登場する)家康や秀吉にはこういう面もあると議論するきっかけになればうれしい」と話した。