土蔵造りの民家を利用した観光拠点「越中八尾ベースおやつ」の開業記念式が２日、富山市八尾町上新町の同拠点で行われ、住民や関係者約８０人が節目を祝った。

　拠点は、明治期に建てられた古民家「数納（すのう）邸」を活用し、県のとやま観光未来創造塾グローバルコース１期生の原井紗友里さん（２８）が立ち上げた観光コンサルティング会社「ＯＺＬｉｎｋｓ（オズリンクス）」が運営する。外国人向けの着地型ツアーを企画するほか、５月をめどに宿泊できるようにする。住民と旅行者との交流スペースも設けた。

　開業記念式では、原井さんがあいさつし、同市八尾山田商工会の井山泰樹会長、原井さんが昨年研修した旅行会社「美（ちゅ）ら地球（ぼし）」（飛騨市）の山田拓社長が祝辞を述べた。原井さんは事業内容を説明し、「外国人観光客を八尾に呼び込み、にぎわいをつくっていきたい」と話した。