北陸新幹線開業と同時に運行を始めた「ぶらっと春日山・高田号」。4月に大幅減便された=2015年9月、上越妙高駅

北陸新幹線開業と同時に運行を始めた「ぶらっと春日山・高田号」。4月に大幅減便された=2015年9月、上越妙高駅

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上越妙高駅発周遊バス 1日3便から1便へ 観光時間ゆったり

新潟日報(2016年4月5日)

 上越妙高駅発着で上越市内の観光スポットを巡る周遊観光バス「ぶらっと春日山・高田号」が4月、リニューアルされた。主要地点での停車時間を延ばし、添乗するガイドが案内するなど、乗客がゆったりと観光できるバスを目指す。ただ1日当たりの便数が3往復から1往復に減便するため、関係者の中には運行1年でのリニューアルを疑問視する声もある。

 ぶらっと号は上越観光コンベンション協会が企画し、昨年3月の北陸新幹線開業と同時に運行を始め、主に休日に1日3往復した。料金は中学生以上500円で、上越妙高駅-直江津港間の14停留所の乗り降りが自由にできた。昨年11月末までに1461人が利用したが、「PR不足もあり、期待したほど伸びなかった」(同協会)ことからリニューアルを決めた。

 リニューアルでは乗降数が少ない停留所での停車をやめた。上越妙高駅発の往路で春日山神社や林泉寺、直江津駅など主要地点の5カ所で、それぞれ10~70分の停車時間を確保する。所要時間はこれまでの約1時間から約3時間半に伸びたが、それに伴い便数が減った。直江津港発の復路は従来通りのほぼ1時間。

 運行は10月30日までの土日と5月2~5日。7月23日~8月21日の土日曜は水族博物館のナイトツアーに行く人の利用を考え、1日2往復とする。料金は据え置いた。

 同協会は今回の変更について「北陸新幹線を利用して直江津港から佐渡へ向かう人が、ゆったり市内を観光できるよう見直した」と説明する。

 ただ、上越地域のある観光業者は「昨年運行したばかりでいきなり結果を出せるはずがない。これまで通りのスケジュールで数年間走らせないと課題は見えてこないのではないか」と指摘し、減便は性急すぎるとした。

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