飯田市美術博物館のガラス越しに望む「長姫のエドヒガン」。まるでショーケースの中=6日夜

飯田市美術博物館のガラス越しに望む「長姫のエドヒガン」。まるでショーケースの中=6日夜

長野県 伊那路 花・紅葉

幻想的に浮かぶ「安富桜」 飯田の県天然記念物

信濃毎日新聞(2016年4月8日)

 飯田市追手町の市美術博物館敷地内にある「長姫のエドヒガン」は、県天然記念物の名木。飯田城主代々の家老、安富(やすとみ)氏の邸跡近くにあったことから「安富桜」の名称で親しまれる。夜間はライトアップされ、幻想的な姿を市街地に浮かび上がらせている。

 高さ約20メートル、幹回りは約6・4メートル。均整のとれた樹形に風格があり、日中はスケッチに訪れる人の姿も目にする。同館によると、今年は3月28日に開花し、4月1日に満開になった。

 ライトアップは午後6時半から同9時半ごろまで。葉桜になるまで続く。両親を連れて訪れた近くの吉田政司さん(66)は、樹齢450年とされる枝ぶりをゆっくり楽しみ、「長い歴史を刻んだ地域の誇りだと思う」と話した。

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