長野市の善光寺門前の大門交差点脇にある大きなシダレザクラが7分咲きとなり、見頃を迎えた。地元の大門町は13日、毎年恒例の「お花見茶会」を開く。参道の向かいにある八十二銀行大門町支店の敷地内に縁台を設け、大門町の婦人会「すずかけの会」が抹茶と和菓子を無料で振る舞う。
シダレザクラは、町内の緑化活動の一環で1999年に東北地方から移植した。樹齢は100年を超え、地元住民が協力して水や肥料をやっている。お花見茶会は今年で11回目で、お茶の作法を学んだ婦人会の女性たちによる本格的な抹茶を楽しめるという。
今年は、昨年夏に新調した大門町の法被をまとって訪れる人たちを迎える。これまで7月の「ながの祇園祭」の屋台巡業などで着ていたものを替え、黒地に「大」と「門」を表す大きなマークをあしらった。
大門町区長の中沢泉さん(66)は「『おいしかった』『いい花見をさせてもらった』という感謝の言葉が励み。地元、観光客に関係なく楽しんでほしい」と話している。
抹茶と和菓子は午前10時から11時ごろまで振る舞う。先着順200人程度で、無くなり次第終了する。雨天順延。東日本大震災の復興支援に向けた募金も呼び掛ける。