伊那市高遠町の高遠城址(じょうし)公園で8日、色や規模から「天下第一の桜」として知られるタカトオコヒガンザクラが満開になった。一帯には約1500本が植えられており、上空からは濃淡のあるピンクに染まった丘が浮かび上がるように見えた。
同市観光協会によると、満開は昨年より1日早い。見頃はあと1週間ほどで、9、10日が最盛期となる見通しだ。この日の園内は大にぎわいで、桜雲橋(おううんきょう)や中央アルプスを望む公園西側では来園客が盛んにシャッターを切っていた。
公園を担当する桜守(さくらもり)の西村一樹さん(33)=伊那市=は今季の咲き具合について「色が濃く、タカトオコヒガンザクラの特徴がよく出ている」と話していた。