円墳になっている斎場山山頂

円墳になっている斎場山山頂

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松代の妻女山を歩こう 花や史跡巡るハイキング27日に

信濃毎日新聞(2016年4月13日)

 長野市松代町のNPO法人夢空間松代のまちと心を育てる会は27日、地元の妻女(さいじょ)山(標高411メートル)などの里山歩きを楽しむ「妻女山花と歴史のハイキング」を開く。妻女山(旧赤坂山)やその南西に連なる「斎場(さいじょう)山」(旧妻女山、513メートル)を訪ね、一帯の歴史的な経緯を含めて地域の魅力を再発見しようとの初の試みだ。初心者も無理なく歩ける―と、参加者(定員20人)を募集している。

 県認定「山の達人」で「信州の里山トレッキング東北信編」の著者、林盛幸さん(62)=長野市松代町岩野=が案内する。郷土史にも詳しい林さんによると、斎場山は江戸時代に妻女山に名を変えたが、昭和40年代に下の赤坂山に妻女山の名称が移り、名前がなくなった。林さんは、催しに「元の斎場山の名を復活、普及させたい」との思いを込める。

 斎場山は、戦国時代の第4次川中島合戦(1561年)で、越後国(現新潟県)の上杉謙信が陣を構えたと伝わる。NHK大河ドラマ「真田丸」の放送を機に、林さんは度々、現地を訪れる人に斎場山の説明をしている。

 催しでは、妻女山を出発し、長坂峠を経て斎場山で謙信の本陣跡や山頂の古墳を見学。善光寺平や飯縄山を望むこともできる。その後、かつて薬草畑だったため中国原産の茶花、貝母(ばいも)(編笠百合)が群生する陣馬平へ。ちょうど咲き乱れるころだという。カスミザクラや希少な在来種のシナノタンポポも楽しめる。

 ほかにイノシシが泥を浴びる「ぬた場」や、チョウなどの虫が樹液に集まる場所も訪れる。約2時間のコースで、林さんは「歴史があり、自然が豊かで昆虫の種類も多い」と魅力を語る。

 午前9時、妻女山山頂駐車場に集合。飲み物や帽子を持参する。参加費2千円(食事代込み)。24日までにNPO法人夢空間松代のまちと心を育てる会(電話026・278・1277)に申し込む。問い合わせは同NPOへ。

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