ライトアップされ、池の水面に映る光前寺のシダレザクラ=15日夜、駒ケ根市

ライトアップされ、池の水面に映る光前寺のシダレザクラ=15日夜、駒ケ根市

長野県 伊那路 花・紅葉

静寂の寺、輝くシダレザクラ 駒ケ根・光前寺

信濃毎日新聞(2016年4月16日)

 駒ケ根市の光前寺で約70本のシダレザクラなどが見頃を迎え、夜間にライトアップされている。開基を平安時代にさかのぼる同寺は庭園が国の名勝に指定され、静かで落ち着いたたたずまい。地面を覆うように広がる枝先の淡い花々が闇夜に浮かんでいる。

 15日夜にライトアップの式典が開かれ、「駒ケ根太鼓子供連」の勇壮な演奏が境内に響いた。桜の枝間から月明かりがこぼれ、投光器に照らされた花と暮れゆく空の青が池の水面に映り込んだ。

 ライトアップは今年19回目。24日まで午後6時半〜9時半に点灯する。市内の観光事業者らでつくる実行委員会の中山茂房委員長は「光前寺の桜が地域の春の風物詩になり、感慨深い」。

 同寺は7年目に1度の御開帳で、秘仏の本尊不動明王像を5月8日まで特別公開している。

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