ロープで引かれて天竜川を上る帆掛け舟

ロープで引かれて天竜川を上る帆掛け舟

長野県 伊那路 祭り・催し

天竜ゆったり帆掛け舟 飯田の川下り事業2社が再現

信濃毎日新聞(2016年4月18日)

 飯田市の名勝「天龍峡」で17日、大正時代ごろまで天竜川を行き来していた「帆掛け舟」を再現する催しがあった。同市の天竜川で川下り事業を営む「天龍ライン遊舟」と「天竜舟下り」の両社が1月に交わした連携協力の覚書に沿って、共同で企画。ゆっくりと川を上る舟を眺め、観光客らが往時をしのんだ。

 両社の社長や船頭ら4人が乗り込み、午後1時に岸を出た。この日は風が弱く、午前中の雨で水量も多かったため、4人は岸に上がってロープで舟を引いたり、岩にさおをかけて引き寄せたりしながら、慎重に川を上った。

 20分ほどかけて約300メートル上流の船着き場に到着。天竜舟下りの杉本忠社長(58)は「昔の人は遠州(静岡県西部)からこうやって上ってきたんだからすごい」と汗を拭い、天龍ライン遊舟の半崎信弘社長(53)は「2社で協力できたことがうれしかった。天龍峡のにぎわいにつながっていくといい」と話した。

 両社によると、天竜川の帆掛け舟はかつて、コメや海産物を運ぶ物流の中心を担っていたが、鉄道網の発達やダムの開発によって次第に姿を消していった。この日は一帯で開かれた「天龍峡花祭り」に合わせて企画。今後も催しなどで再現するかは未定という。

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