丸まげに着物姿の独身女性が幸せな結婚を願う伝統行事「まるまげ祭り」が17日、氷見市中心部で行われ、華やかに着飾った県内外の女性60人が春のまちを練り歩いた。
江戸時代に氷見の芸妓(げいぎ)が幸せな結婚を願い、丸まげを結って千手寺(幸町)に参拝したことが由来とされる。女性たちは紫、水色、ピンクの着物姿で茶道館磯波風(比美町)から巡行を開始。みこしや稚児行列に先導され、1時間半かけて寺まで歩き、中間点のひみ漁業交流館魚々座(ととざ)で記念撮影した。
山田友梨さん(33)=長野市=は北陸新幹線を利用して17日朝に来県し、友人の由井双葉さん(33)=東京・千代田区=と参加。2人は「丸まげは経験がないことで楽しい。落ち着いた気持ちで歩くことができた」と笑顔を見せた。
氷見市観光協会の女性会員でつくる「ひみ凰(おおとり)の会」(谷内和子会長)が石川県七尾市の一本杉通り振興会と交流していることが縁となり、七尾市の女性2人も歩いた。沿道では大勢の市民や観光客、カメラ愛好家らが詰め掛け、優美な姿に見入っていた。
氷見市内では「ごんごん祭り」が始まり、上日寺(朝日本町)から国道415号までの道路沿いに露店が並び、にぎわった。18日まで。