ミス雪椿クイーンに選ばれた南雲満里奈さん(中央)と、ミス雪椿の野俣佳那さん(左)、藤田茜さん=17日、加茂市

ミス雪椿クイーンに選ばれた南雲満里奈さん(中央)と、ミス雪椿の野俣佳那さん(左)、藤田茜さん=17日、加茂市

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まちに彩り半世紀 ミス雪椿50代目 加茂の観光、産業PR

新潟日報(2016年4月19日)

 加茂市の観光大使を担う「ミス雪椿」を選ぶコンテストが50年の節目を迎えた。17日、加茂市の市民体育館でコンテストが開かれ、ミス雪椿クイーンとミス雪椿の計3人が選ばれた。3人は1年間、半世紀を迎えた「第50代ミス雪椿」として市内外で加茂をPRしていく。

 コンテストは、50回目を迎えた「雪椿まつり」のメイン行事。特産の椿つながりで、東京都大島町との交流も続けられ、ミス大島ら大島町の関係者も長年雪椿まつりに招待してきた。歴代のミス雪椿は加茂の観光大使としてこれまでPR活動の役割を担ってきた。

 コンテストが長年続いてきたことについて、加茂市などでつくる雪椿まつり実行委員会事務局は「何も変えずに続けてきたのが良かったのかもしれない」と語る。

 第17代ミス雪椿で、久々に会場に足を運んだ徳本久美子さん(55)は会場の雰囲気や審査方法が当時と変わらないことに驚く。「地元の温かさや、県内各地から来る候補者の応援団が祭りを支えているように感じた」と話す。

 コンテストは来場者も投票する公開審査。35人の応募者の中から、本選に駒を進めた9人が華やかな着物姿で壇上に登場すると、会場から大きな拍手が起きた。審査委員が趣味や特技などを質問したほか、候補が1列になって観客席を練り歩く時間もあり、審査の目が注がれた。また、会場では候補者に対し、駆け付けた親戚や友人らが手を振りながら声援を送っていた。

 今回、ミス雪椿クイーンには小千谷市の専門学校生南雲満里奈さん(18)、ミス雪椿には阿賀町の大学生野俣佳那さん(20)と新潟市の会社員藤田茜さん(21)の計3人が選ばれた。

 審査発表では、名前を読み上げられると、3人は驚きの表情で涙ぐみ、歓喜の表情を見せた。クイーンに選ばれた南雲さんは「ツバキや桐たんすなど、加茂の魅力をきちんとPRします」と抱負を語った。

 県内のミスコンテストの中には、男女共同参画の観点から応募資格を変えた自治体もある。新潟市は2009年まで女性だけが応募できる「ポートクイーン新潟」だったが、市民から「男女共同参画に反するのでは」との声が寄せられたことなどから、10年から男性も応募できる「にいがた観光親善大使」としている。主催の新潟観光コンベンション協会は「市民の意見もあり、女性限定にせずに門戸を広げた」としている。

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