急斜面の登山道に段差を設ける住民ら=南砺市利賀村

急斜面の登山道に段差を設ける住民ら=南砺市利賀村

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天空の道整備 来月TOGAトレイルラン

北日本新聞(2016年4月24日)

 南砺市利賀地域で5月21日に行われる第3回TOGA(とが)天空トレイルランに向け、実行委員会(野原宏史委員長)のメンバーや地元消防団員ら約40人が23日、コースとなる登山道に段差を設けたり、踏み固めたりして、コンディションを整えた。

 トレイルランは、舗装していない道や起伏に富む山野を最小限の装備で走るスポーツ。むき出しの自然を体感できるという魅力から、人気が高まっている。利賀地域では、豊かな自然の魅力を生かした集客の取り組みとして、一昨年から大会を開いている。

 毎年、大会前に実行委や住民有志がコースを整備。その丁寧な作業ぶりが参加者に評価されたこともあり、今回は昨年より200人多い763人がエントリーしている。

 今年は暖冬で既に雪がなくなっていることから、昨年より20日ほど早くコース整備の作業を実施した。初めてコースに組み込まれた金剛堂山の登山道では、急傾斜地などを中心に、くわなどで土を掘り起こし、段差を設けた。のこぎりを使って、地上に出ている木の根を切り、安全性を高めた。道順を示す矢印看板約100枚を設置したほか、転落防止のロープも張った。

 これで試走が可能になり、実行委は大会ホームページからダウンロードできるコース地図を持参した上での試走を呼び掛けている。

 実行委メンバーは「大型連休中に試走する人が周囲の温泉、宿泊施設を活用し、にぎわいにつながればいい」と波及効果を期待していた。大会は北日本新聞社共催。

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