小雨に打たれ、彩りを増す月川温泉郷のハナモモ。観光客が歩く道を覆うようにこんもりと咲いている=28日、阿智村智里

小雨に打たれ、彩りを増す月川温泉郷のハナモモ。観光客が歩く道を覆うようにこんもりと咲いている=28日、阿智村智里

長野県 伊那路 花・紅葉

春の雨、色合い増す阿智村のハナモモ

信濃毎日新聞(2016年4月29日)

 下伊那郡阿智村智里の月川温泉郷一帯でハナモモが見頃を迎えている。気温が高い今春は開花が1週間ほど早めで、標高が低い所では既に葉も芽吹き始めている。28日は小雨が降り続き、色合いを増した花の中に「傘の花」も咲いた。

 月川温泉郷の「花桃の里」は1991年、殺風景だった山里を明るくしようと住民が植栽を始めた。委員会をつくり管理や植栽を続け、現在は約5千本が咲くハナモモの名勝となっている。

 愛知県江南市から訪れた会社員の大野愛実(あみ)さん(19)は「雨でもきれい。色とりどりの花がとてもかわいい」。一帯では地元農産物を販売する出店も並ぶ。三重県津市の伊藤由宗さん(65)は「地元の物を食べるのも楽しみ」と話していた。

 月川温泉郷の標高の高い場所では大型連休の始めごろまで楽しめる。出店は5月5日まで。

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