多くのおひねりが投げ入れられた舞台で熱演する役者たち

多くのおひねりが投げ入れられた舞台で熱演する役者たち

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山里に笑いと拍手響く 伊那で中尾歌舞伎春季公演

信濃毎日新聞(2016年4月30日)

 伊那市長谷の中尾座で29日、江戸時代から伝わるという市無形民俗文化財「中尾歌舞伎」の春季公演が開かれた。演目は「人情噺(ばなし)文七(ぶんしち)元結(もっとい)」で、江戸の下町を舞台にした心温まる物語。大型連休の初日、幅広い世代の200人余りが鑑賞し、自然豊かな山里に笑い声や拍手が響いた。

 「人情噺文七元結」は、ばくち好きな左官の長兵衛を巡る筋書き。金はないが情に厚い長兵衛、けんかの絶えない妻、親を思う娘の姿などを通し、人と人との助け合いや人生の機微をユーモラスに演じた。地元住民らの役者が見せ場を演じ切ると、次々とおひねりが舞台上に投げ入れられ、大きな拍手が起きた。

 中尾歌舞伎保存会長で自らも舞台に立った西村寿さん(58)は「新人役者も何とかやりこなしてくれて、まずまずの出来」。後継者確保など課題もあるとしつつ、「今後もできる限り続けていきたい」と話していた。

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