通行止めが解除され、大黒天まで入山できるようになった御嶽山王滝口登山道=29日午後1時39分、王滝村

通行止めが解除され、大黒天まで入山できるようになった御嶽山王滝口登山道=29日午後1時39分、王滝村

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御嶽山麓「前向く」春 噴火から2季目、観光シーズン入り

信濃毎日新聞(2016年4月30日)

 御嶽山の山腹で29日、木曽郡王滝村道の冬季通行止めが解除され、王滝口登山道入り口の田の原(7合目)まで車で乗り入れられるようになった。2014年9月27日の噴火災害から2季目のグリーンシーズンは例年より早く始まり、山を近くから見ようという人たちが訪れた。6年ぶりに大型連休の営業を同日始めた同郡木曽町の御岳ロープウェイは強風で終日運行を休止したが、運営会社社長が今季の意気込みを語った。

 田の原は、登山道入り口から150メートルほど先にある社「大黒天」まで歩ける。噴火2週間前に山頂の山小屋に夫婦で泊まったという堺市の会社員岸本壮一さん(42)は噴火後初めて訪れた。「(噴火は)人ごととは思えない。美しい山なので、登れる日が来ればまた行きたい」と話し、山に向かって手を合わせた。

 村道は例年、大型連休後に通行止めが解除されるが、今春は雪が少なかった。村は登山道近くに献花台も設けた。田の原にある御嶽観光センターは緊急避難所で、異変時に避難誘導するスタッフがいるほか、軽食の提供も始めた。

 王滝口は今季、村が8、9合目にある避難小屋を補強し、早ければ秋にも9合目まで登れるようになる。センター運営会社の栗屋文則総支配人(61)は「王滝から登りたい人は大勢いる」と登山再開に期待した。

 減少した利用客を呼び戻そうと連休中の営業を決めた御岳ロープウェイ。29日朝、麓側の鹿ノ瀬駅近くで関係者が黙とうをささげ、絆を強める意味で客や従業員らがテープを結ぶセレモニーをした。だが、強風はやまなかった。

 浜松市のパート鈴木節代さん(65)は「きょうは山を間近に見られただけで満足」。8合目まで登りバックカントリースキーをする予定だった名古屋市のスキーショップ経営中村智昭さん(47)は「ここを利用しながら、木曽のために発信できることを考えたい」と話した。

 運営会社の今孝志社長(62)は「天気には勝てない。この時季にどれだけ利用者がいるか読めないが、前を向く」と話した。終日の運行見合わせが決まるまで、木曽署員らが訪れた人たちに安全登山を呼び掛けるチラシを配った。連休の営業は5月8日まで。同27日に営業を再開する。

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