1日に高岡市中心部で行われる国重要有形・無形民俗文化財「高岡御車山(みくるまやま)祭」を前に30日、宵祭が山町筋で開かれた。絢爛(けんらん)豪華な山車(やま)に照明が当てられ、ひときわ美しい輝きを放つ金工や漆工の装飾が訪れた人を魅了した。
ライトアップされた山車は、高岡御車山会館に展示中の守山町、臨時山倉に置かれた御馬出(おんまだし)町と小馬出(こんまだし)町の3基。
臨時山倉ではお囃子(はやし)の演奏や巫女(みこ)舞の奉納があり、祭り前夜の厳かな雰囲気が漂った。
各町の山宿ではご神体の人形や幔幕などが展示され、神事が執り行われた。記念品の配布や山宿を巡るスタンプラリーもあった。
御車山祭は歴史都市・高岡を象徴する行事で400年以上の歴史がある。1日は午前11時20分ごろに全7基の山車が坂下町を出発、正午ごろに片原町交差点に勢ぞろいする。巡行は午後6時ごろまで行われる。