高岡市関本町の国宝瑞龍寺で開かれた「春のライトアップと門前市」は、最終日の1日も多くの来場者でにぎわった。4月29日からの3日間で県内外から過去最多の約1万7千人が来場し、光で美しく包まれた大伽藍(がらん)を見て回った。
日が落ちる前から、ライトアップを心待ちにした来場者が寺の参道に長い行列をつくった。山門、仏殿、法堂(はっとう)の国宝3棟が色とりどりの光に照らされて闇に輝いた。山門横の壁では3Dプロジェクションマッピングを実施。高岡の伝統などを表したみやびやかな映像が投影されると、来場者は時折、歓声を上げながら楽しんでいた。総門前の門前市も県内外のご当地グルメを求める人でにぎわった。
春のライトアップは5月1日の高岡御車山(みくるまやま)祭と連動して2011年から始まり、昨年は約1万3600人が来場。瑞龍寺ライトアップ実行委員会の笠井千秋会長は「高岡の歴史や伝統を知ってもらい、イベント以外でも町を訪れてもらいたい」と話した。実行委主催、北日本新聞社など共催。