15日の伏木曳山祭を前にした試し曳きで、伏木地区を巡行する十七軒町の山車

15日の伏木曳山祭を前にした試し曳きで、伏木地区を巡行する十七軒町の山車

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110年ぶり山車復活 高岡・伏木曳山祭の十七軒町が試し曳き

北日本新聞(2016年5月4日)

 明治の大火で焼失し、ことし復元作業を終えた高岡市の伏木曳山(ひきやま)祭の十七軒町(じゅうしちけんちょう)の山車(やま)のお披露目と試し曳(ひ)きが3日、同市伏木地区で行われた。15日の同祭本番を前に華やかな昼の花車山姿で巡行し、大勢の住民が地域の宝の復活を祝った。15日には110年ぶりに山車7基が勢ぞろいする。

 十七軒町の山車は1907(明治40)年の大火で焼失。復元は2002年から同祭実行委員会(塩谷雄一会長)が手掛けた。七福神の「寿老人(じゅろうじん)」を祭り、前人形は「唐子童子(からこどうじ)」で、シンボルである法螺(ほら)貝の標識(だし)の下に花笠が広がる。他町の山車の古い部材も各所に生かし復元した。

 試し曳きは公募などで集まった曳子(ひきこ)たち約80人が、山車を持つほかの6町の関係者からアドバイスを受けて行った。集まった住民が拍手する中、収納庫がある伏木コミュニティセンターを出発し、車輪の具合などを確認しながら約3時間巡行した。強風のため花笠が破損し、応急修理するハプニングもあった。

 十七軒町の山車は15日、他町の山車とともに巡行。夜には提灯(ちょうちん)山車に装いを変え、山車に備え付けた「付長手(つけながて)」と呼ばれる丸太を軽くぶつけ合う「突き合わせ」は行う予定だが、山車同士が激しくぶつかり合う「かっちゃ」には加わらない。

 塩谷会長は「近年は祭の全国発信に力を入れており、大勢の観光客に7基の勢ぞろいを見てもらいたい」と話した。

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