バーナーの炎で照らした熱気球と花火が共演する「バルーンイリュージョン」が4日夜、佐久市鳴瀬の市千曲川スポーツ交流広場で開かれた。この日は強風で熱気球を膨らますことができず、バーナーの炎で会場を照らすのみとなったが、会場には県内外から約5万2千人(主催者発表)が詰め掛け、にぎやかな声が響いていた。
5日まで開く「佐久バルーンフェスティバル2016」の一環。午後7時、カウントダウンの声に合わせて、会場に並んだ熱気球の機体21機が一斉に炎を上げた。来場者は機体の周囲に集まって記念撮影をしたり、流れる音楽に合わせて手拍子やダンスをしたりして楽しんでいた。
最後の1分間は打ち上げ花火が夜空を彩った。家族4人で訪れた東京都八王子市の小学3年大隅翔聖君(8)は「熱気球を見られなかったのは残念だったけれど、炎は暖かくて、花火はすごくきれいで楽しかった」と笑顔だった。