雌牛から延びる手綱を握りながら表参道を練り歩く参加者

雌牛から延びる手綱を握りながら表参道を練り歩く参加者

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あでやか着物で善光寺へ 故事にならい女性ら歩く

信濃毎日新聞(2016年5月5日)

 長野市中心市街地を着物姿の女性らが歩く「門前まち花遊歩(はなゆうほ)」が4日、開かれた。参加した約60人は「牛に引かれて善光寺参り」の故事にならい、牛の先導で善光寺を目指した。「信州きものデー」と銘打って須坂市への周遊企画もあり、参加者は着物の風情を楽しんだ。

 色鮮やかな着物に身を包んだ女性らは、雌牛から延びる紅白の手綱を持ち、善光寺の表参道(中央通り)を約1キロ練り歩いた。歩行者天国となった表参道には多くの観光客が訪れており、盛んにカメラで撮影していた。

 初参加の村岡知恵子さん(67)=千曲市=は「着物が好きで、できるだけ着る機会を持つようにしている。沿道の皆さんの注目を集めて気分がいい」と笑顔だった。

 門前まち花遊歩は、市街地活性化を狙ってNPO法人長野都市経営研究所(長野市)が企画し、今年で5回目。この日は須坂市の須坂クラシック美術館で所蔵品の着物の虫干しもあり、周遊を促そうと、長野―須坂間の周遊切符を初めて用意。長野電鉄往復切符と同美術館の入場料をセットにして割安で販売した。

 実行委員長の鈴木隆治さん(48)は「着物を通じて長野を盛り上げたい。今後は、より滞在型のイベントとして企画したい」と話していた。

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