掛け声に合わせてゆっくりと立ち上がる「前宮一」の御柱=4日午後2時半、茅野市宮川の前宮境内

掛け声に合わせてゆっくりと立ち上がる「前宮一」の御柱=4日午後2時半、茅野市宮川の前宮境内

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神の木、高々と 御柱祭・上社里曳きで建て御柱

信濃毎日新聞(2016年5月5日)

 諏訪大社御柱祭の上社里曳(び)きは2日目の4日、前宮(茅野市宮川)の本殿の四隅に御柱を建てる「建て御柱」が行われた。木やりやラッパ演奏、氏子らの掛け声に合わせ、4本の柱が天を突くように垂直に立ち上がった。

 それぞれの柱は、先端を斧(よき)などで削る「冠落とし」を行った後、取り付けられたワイヤを巻き取る「車地(しゃち)」などを使って少しずつ建てられた。富士見・金沢地区(諏訪郡富士見町・茅野市)が担当する「前宮一」は午後2時15分ごろから、41人の氏子を乗せてせり上がっていった。近くに組んだやぐらには「願う復興頑張ろう九州」と書いた横断幕を掲げ、熊本県や大分県で起きた地震に思いをはせながら作業した。

 1時間ほどで垂直になると、境内を隙間なく埋めた氏子から拍手と歓声が上がり、万歳で曳行(えいこう)の終了を祝った。同地区の大総代小林元茂さん(70)=富士見町=は「これまで私が経験した8回の御柱祭で、これほどきれいな曳行ができたのは初めてだ」と満足そうに話した。

 「本宮一」から「本宮四」までの4本は4日、本宮(諏訪市中洲)境内に到着。最終日の5日に建て御柱を行う。

 諏訪地方観光連盟の御柱祭観光情報センターによると、4日の氏子と観衆を合わせた人出は、前回2010年より2万3千人少ない24万1千人。安全への配慮から、氏子以外は建て御柱の最中に境内に入れないことなどを周知した結果、観光客が減ったとみられる。





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