上伊那郡飯島町田切の国道153号伊南バイパス沿いで今夏開業する道の駅の交流拠点施設が完成し、7日に内覧会があった。地元産食材の飲食店や農産物の直売・加工所などを設け、田切区民らが出資して設立した株式会社「道の駅田切の里」が運営する。買い物弱者向けの移動購買車も運行し、高齢化が進む地域のよりどころを目指す。
道の駅は町と県が整備し、交流拠点施設はトイレを含め鉄骨平屋約1100平方メートル。優れた地域おこしを支援する国土交通省の重点「道の駅」にも選ばれている。
飲食店は、郷土食レストランとそば店の2施設。そば店では手打ちの様子を見られるよう、調理場の一部をガラス張りにした。レストランの窓からは中央アルプスの山並みが望める。隣に多目的スペースを設けた。直売所への出荷農家は地元を中心に約150人が集まり、引き続き募っている。同施設では総菜を加工・販売し、鮮魚も扱う。
7月2日にプレオープン、同16日にオープンの予定。運営会社社長の中林正文さん(76)は「地域密着の道の駅として、区民と共に歩みたい」と話している。内覧会は8日も午前9時〜午後5時に開く。