阿賀野市と阿賀町にまたがる五頭連峰で３日、今シーズンの山開きが行われた。登山客は新緑のブナ林や山野草を眺めながら頂上を目指した。五頭山の五ノ峰山頂では安全祈願祭が行われ、一年の山の安全を祈った。

　「ごず（５）さん（３）」の語呂合わせで、市観光協会が５月３日に毎年行っている。五頭山（９１２・５メートル）と宝珠山（５５９メートル）に約３３００人が訪れた。

　各登山口には早朝から登山客が詰め掛け、記念品を受け取り出発した。新緑を眺めながら頂上に着いた家族連れらは、記念写真を撮ったり眺望を楽しんだりした。安全祈願祭には、観光関係者らが出席。玉串を奉納し、シーズン中の遭難事故防止を誓い合った。

　家族で五ノ峰山頂を目指した阿賀野市の安野小学校５年女の子（１０）は「大変だったけれど山頂まで登ることができてうれしい」と話した。