JR東日本は10日、2017年5月に投入する豪華寝台列車「トランスイート四季島(しきしま)」の利用客向けに、千曲市のJR篠ノ井線姨捨駅に夜景を眺めながら地元産の酒を楽しむ「夜景バー」を設けると発表した。県内や山梨、福島県を巡る同列車の1泊2日コースで利用する。
バーは、ホームに沿って駅舎横に造る建物内にカウンターを設け、「日本三大車窓」とされる同駅からの善光寺平の眺めが観賞できる。冨田哲郎社長は記者会見で、当初は四季島の専用とし、将来は「篠ノ井線で夜景を楽しむ(観光)列車の客にも使ってもらえるようにしたい」とした。
10日に来年5〜6月の運行計画を示した。姨捨駅を通るルートは土曜から日曜にかけて上野駅発着の1泊2日。車内での夕食後、午後8時40分ごろに姨捨駅に着き、50分ほど停車する。車中泊し、翌日に会津若松駅で下車して観光する。代金は1人32万〜45万円。
四季島は北海道や東北を巡る3泊4日コースもあり、1人75万〜95万円。JR東日本子会社びゅうトラベルサービス(東京)が10日、申し込みを受け付け始めた。問い合わせは同社ツアーデスク(電話0570・00・7216)へ。