本番を前に住民に山車人形が披露された渡り初め=14日、坂井市三国町山王6丁目

本番を前に住民に山車人形が披露された渡り初め=14日、坂井市三国町山王6丁目

福井県 あわら・坂井

迫力山車出陣待つ 三国祭19日開幕

福井新聞(2016年5月15日)

 19日に開幕する「三国祭」を前に、山車人形を地元住民に披露する「渡り初め」が14日、坂井市三国町で行われた。5基の山車が一足早く練り歩き、本番が迫った祭りの雰囲気を盛り上げた。

 山車巡行は20日にあり、6基が練り歩く。この日は南末廣、上西、玉井、森町の各区と三国祭保存振興会の計5基が披露された。

 三国祭保存振興会は、昭和時代の山車人形「遮那王と武蔵坊」を復元した。二つの人形が載った山車は高さ約6・4メートル。厚紙を貼り合わせたよろいには、約1千個の金属製の飾りも施した。制作を担当した同会山車の会の八木重則会長(50)は「大満足の出来。迫力ある山車人形をぜひ見に来て」と話していた。

 渡り初めでは、おはやしが響く中、住民や市内外のボランティアらが声を掛け合いながら山車をロープで引き、かじの取り方などを確認。見物客も大勢集まり、一足早いにぎわいをカメラに収めていた。

 山車巡行は20日午後1時に、三國神社を出発する。三国祭保存振興会のホームページで、巡行中の6基の位置情報が確認できる。また三国運動公園、成田山福井別院、えちぜん鉄道三国駅を巡回する無料シャトルバスが午前10時~午後9時まで随時運行する。

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