林富永邸の一般公開を前に庭を掃除する市民ら=18日、上越市三和区

林富永邸の一般公開を前に庭を掃除する市民ら=18日、上越市三和区

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掃除し出迎え準備 上越「林富永邸」20日から公開

新潟日報(2016年5月19日)

 上越市三和区神田の市指定文化財「林富永(はやしとみなが)邸」が20日から一般公開されるのに合わせ、邸宅の保存会メンバー約20人が18日、庭などを清掃し、観光客を迎える準備を整えた。

 林富永邸は、幕末まで庄屋役を務めた富永家の一族の古民家。1883(明治16)年に4代目の富永護右衛門(もりえもん)が建設した。林富永は屋号で、立林という地名に建てられたことに由来する。

 現在は7代目当主富永正雄さん(88)夫妻が暮らし、毎年春と秋に公開されている。邸宅は太いケヤキの梁(はり)が特徴で、勝海舟の書などが飾られた奥座敷からは、糸魚川市の権現岳の稜線(りょうせん)や田園風景を眺めることができる。

 保存会のメンバーは約2時間かけて、邸宅のガラス戸を隅々まで丁寧に拭いたり、庭園の落ち葉をほうきで掃いたりした。

 伊藤義則副会長(68)は「邸宅は地域の宝。多くの人に訪れてほしい」と話し、汗をぬぐった。富永さんは「非日常的な空間の中から思い思いのことを感じ取ってほしい」と話した。公開は22日までの午前10時~午後4時(最終日は午後3時)。建物の維持管理協力金として500円。高校生以下は無料。

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