リンゴやソラマメ型の木彫スピーカーを並べる伊藤さん(右)と久保さん

リンゴやソラマメ型の木彫スピーカーを並べる伊藤さん(右)と久保さん

富山県 砺波・南砺・五箇山 特産

木彫刻スピーカーいかが 井波の彫刻師

北日本新聞(2016年5月20日)

■スマホ向けに開発

 南砺市北川の「いなみ木彫りの里」に工房を構える彫刻師2人が、スマートフォン向けの木彫拡声器を開発した。リンゴやキューブ型など意匠を凝らしたデザインで、音質も向上する優れもの。井波彫刻協同組合は、現代生活にマッチした新製品として、業界活性化への波及効果を期待している。

 開発したのは、4月末に工房「木彫 一樹」を構えた伊藤一さん(46)と久保大樹さん(41)。リンゴや、芽を出したソラマメ、さいころ型のキューブなどの各種で、大小のサイズを用意。「きぼりんご」と名付けたリンゴ型は直径15、12、11センチとした。

 スマホの差し込み口とつながった空洞を中心部に設け、蓄音機のスピーカーのようにも見える。多様なのみ跡が、職人技の味わい深さを漂わせる。井波彫刻協同組合によると、木彫刻のスピーカーは珍しいという。

 アップルの「iPhone(アイフォーン)」が最も相性が良い。差し込むだけで音量が最大5倍にアップし、心地よい響きとなる。

 伊藤さんは「木の種類や空洞の大きさによって、音の響きや大きさが異なる」と話しており、好みの音楽によってマッチする製品を選ぶ楽しみもある。現在25個ほどを用意し、今後さらに増やす。

 同組合は「若者に井波彫刻をアピールするきっかけになればいい」と、波及効果を期待している。

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