諏訪地方ゆかりの世界的指揮者、故渡辺暁雄さん(1919〜90年)にちなむ下諏訪町の「北欧音楽祭すわ」は18回目の今年、10月8〜10日に下諏訪総合文化センターで開く。9日にスウェーデンの民俗楽器ニッケルハルパの演奏会、10日は電気を通すプラスチックの開発で2000年にノーベル化学賞を受賞した白川英樹さんの講演会がある。
実行委員会主催。音楽祭は、渡辺さんが好んだ北欧音楽の魅力を広めようと、1999年から毎年開いている。
初日の8日は午後2時から、町内の中学生らと諏訪交響楽団でつくるオーケストラが、シベリウスの交響詩「フィンランディア」や、ウェーバーのオペラ「魔弾の射手」序曲などを演奏する。
ニッケルハルパはバイオリンに似た形の弦楽器で、9日の演奏会は午後3時から開く。10日の白川さんの講演会「科学のすすめ」も午後3時から。講演会は白川さんと親しい実行委員長の武井勇二さん(78)=下諏訪町北四王=が依頼し、実現した。
8、10日は無料。9日は大人千円、高校生以下500円。武井さんは「スウェーデンの音楽を紹介するのは久しぶり。中学生と大人のコラボレーションも楽しんでほしい」と話している。問い合わせは町教育こども課生涯学習係(電話0266・27・1111)へ。