ヒノキなどさまざまな木材で製作した三味線を展示している野村さんの工房=福井市

ヒノキなどさまざまな木材で製作した三味線を展示している野村さんの工房=福井市

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檜三味線に見て触れて 工房開放、木素材の18丁展示

福井新聞(2016年5月24日)

 越前海岸の景色に魅せられ10年前、東京から福井市鮎川町に移住した、檜(ひのき)三味線奏者で製作も手掛ける野村深山さん(70)が、海岸近くにある自身の工房を開放し、三味線の展示を始めた。演奏や製作を体験することもでき、「観光でふらっと寄り道できるスポットの一つになれば」と期待を込めている。

 檜三味線は、胴に皮を張らず全体を檜で作った三味線で、野村さんが約20年前に考案した。東京を拠点にプロ奏者として活躍し、アジアやヨーロッパを中心に25カ国以上、国内では延べ550カ所を巡り、ライブを行ってきた。

 還暦を機に同市に移住。自宅に工房を構え三味線教室を開いている。これまでは教室生しか出入りしていなかったが、移住から10年がたち、「お世話になっている地域の役に立てれば」と開放を決めた。

 工房ではヒノキのほか、ブナやツバキなどの15種類の素材で作った18丁の三味線を展示。野村さんの指導で演奏が体験でき、素材ごとの音色の違いが比べられる。

 野村さんの生演奏を聴くことも可能で、ジャズやシャンソン、歌謡曲など10のジャンルから1曲をリクエストできる。彫刻刀やノミを使った製作工程の一部体験もある。

 「路線バスの車窓から眺める越前海岸の景色がお気に入り」と話す野村さん。工房は京福バスのバス停「鮎川新町」近くで、「近辺にはガラス工房やカフェなど観光スポットが点在している。気軽に立ち寄ってもらい、越前海岸の魅力を知るきっかけになれば」と話している。

 京福バスで訪れた人には、野村さんが演奏する10曲を収録したCDアルバムのプレゼントがある。体験、見学は無料で、事前の予約が必要。

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