赤カブの実の部分を使った押しずし「赤かぶ天下」

赤カブの実の部分を使った押しずし「赤かぶ天下」

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葉は「すんき」、実も活用へ 赤カブ押しずし、木曽で開発

信濃毎日新聞(2016年5月26日)

 木曽郡木曽町の道の駅三岳内にある農産物加工施設「みたけグルメ工房」と県木曽農業改良普及センター(木曽町)は、赤カブの実を使った押しずしを開発した。赤カブは木曽地方特産の漬物「すんき」の材料となるが、実はあまり使われないため活用しようと考案。「赤かぶ天下(でんか)」と命名して、25日、同施設に隣接する直売所「ほっとひと市梅の里」で販売を始めた。

 すんきはここ数年、テレビ番組などで取り上げられ、人気は高まっているが、使うのは主に赤カブの葉の部分。実はあまり需要が多くなかったため、昨年12月ごろから活用方法を検討してきた。

 「赤かぶ天下」は、酢飯に木曽牛のそぼろ、シソ、シイタケを入れ、上に赤カブの実の甘酢漬けを載せた。縦、横とも8センチ、高さ3センチほど。1個350円。シソの代わりにエゴマの葉も使う予定だ。

 みたけグルメ工房代表の西尾礼子さん(76)は「酸味があり、さっぱりした味になった。これで実が有効に使える」。県木曽農業改良普及センターの松下勇次所長は「実の部分を使ったヒット商品が出れば栽培農家も喜ぶ。第2、第3弾も考えたい」と話していた。本年度中に、赤カブの実を使った料理のコンテストを開く予定だ。

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